Phase.3 セットアップエージェントを作る(『スタパライフ』 Ver 1.01)

 Chapter.10 必要な項目の洗い出し

 Phase.1 の Chapter.3『エージェントの機能・設定項目の決定』より、セットアップ(兼プロパティ)エージェントに必要な項目を考えます。また、セットアップエージェントがキャビネットにアイテムを登録する時には、そこから呼び出されるエージェントも設定しなければなりません。パッケージ全体の、大まかな構成もこの時決めておかなければなりません。他のエージェントから作り始めてもかまわないのですが、筆者はいつもセットアップから始めます。最初に動きのある(これを作れば、少なくともキャビネットにアイテムが登録されて、標準部品を使っていればブラウザも起動できますから)部分を作ると、なんとなく達成感を味わえて気分が良いのです。ま、そういうのも必要ですよね……。

 まず、セットアップ・巡回・ブラウザエージェントの名前や、それが保存されるフォルダの名前を決定しましょう。既存の資源と重ならなければ、基本的になんでもかまいません。とりあえず、このように決めました。

  1. フォルダ名 stpl
  2. セットアップエージェント名 setup.pas
  3. 巡回エージェント名 autostpl.rx
  4. ブラウザエージェント名 stplBrowser.pas
 拡張子『pas』はDelphi Script、拡張子『rx』はAir Cの実行ファイルです。ADS(エージェント配布サービス)からセットアップを起動する場合は、ファイル名は『setup』固定になります。名前が『setup』であるDlphi ScriptやVB Script、あるいはAir Cの実行ファイルが見つかった場合にだけ、ADSはセットアップ処理を起動できます(つまり、『setup.pas』『setup.vb』『setup.rx』等が存在する場合です)。ADSを利用したい場合は、セットアップエージェントの名前はこの規則に従って設定してください。
 各エージェントを起動する時のデータの連携方法ですが、ブラウザエージェントは『uniBrowser』も使用できるするつもりですので、『stplBrowser』も同じ方法を取ります。すなわち、直接パラメタを記述する方法です。
 セットアップエージェントと巡回エージェントはレジストリィを使用することにしましょう。何個でも必要なデータを取り出せるので、パラメタ渡しより分かりやすいプログラムが書けると思います。

 次に、セットアップエージェントに必要な項目を洗い出します。既に以下のものが必要だと分かっています。

  1. 画像取得するかどうかの選択
  2. 使用するブラウザの選択
  3. 新規取得時にブラウザの自動起動をするかどうかの選択
  4. 巡回先URLの入力
 これ以外に、僕がエージェントを作る場合は、大抵Mail Boxのファイルの実際の位置を表示していますので、今回もそれにならいたいと思います。これは、ファイルのバックアップや整理をする時に、ユーザが簡単にログファイルを探せるように……というサービスです(役に立ってるかどうかは分かりませんが)。5番目の項目を追加しましょう。
 ……と、ここでちょっと考え直しましょう。本来ならば最初から全ての機能を実装できれば良いのですが、現実にはそうもいきません。まずは簡単そうなところから攻めていくことにします。画像のダウンロードやブラウザの改造はちょっとしたテクニックが必要になりますので、それは後回しにして、本文テキストを取得してブラウザに表示するところまでを目指しましょう。
 というわけで、改めて初期段階での必要項目は以下のように決定します。

  1. 新規取得時にブラウザの自動起動をするかどうかの選択
  2. 巡回先URLの入力
  3. ローカルログの位置の表示
はい、大分すっきりしてしまいました。先は長いのですから、できるところから始めましょう。